「福岡県PPP/PFI導入基本方針」(平成29年4月1日施行)に基づき、新福岡県立美術館整備事業に係るPPP/PFI導入の適否について検討を行ったので、その結果を公表します。

 
事業名 新福岡県立美術館整備事業
検討結果 PFI手法は導入しない。

 

検討方法

・本事業で想定される複数のPPP/PFI手法について、コスト削減や民間のノウハウの活用による効果を比較検討し、設計・建設・維持管理・運営の全ての業務を民間事業者に一括して発注するPFI手法を検討対象とした。

・従来型手法とPFI手法について、先行事例や民間意向調査も踏まえ、それぞれ定量的評価 (VFM試算)及び定性的評価を行った。

導入しない理由

 本事業にPFI手法を採用した場合、一定の事業費削減効果やサービス水準の向上などが見込まれる結果となったが、総合的に判断すると、以下の観点から従来型手法が適当であるため。

 PPP/PFI導入可能性調査と並行して行われた基本計画策定委員会では、大濠公園や日本庭園と新県立美術館との調和や、地域のランドマークとなる質の高いデザインが求められており、本事業における設計者選定の重要性が指摘されている。このため、設計者の選定にあたっては、次世代の美術館建設にふさわしいフレッシュで積極的な提案を広く求め、多くの提案の中から、基本計画を最も実現しうる設計者を選定することが望ましいとされている。

 過去のPFI手法による類似施設の整備事例では、参加事業者が少数にとどまっていることを踏まえると、多くの設計者からの提案が期待できる従来型手法の方が望ましい。

評価内容の公表については、「福岡県PPP/PFI導入検討基本方針」に基づき、入札手続等の公正さを確保するため、入札手続の終了後等の適切な時期に行うものとします。