特定非営利活動法人あしょろ観光協会(以下観光協会)では、環境省の進める国立公園のインバウンド利用者の増加と対応充実を目指す「国立公園満喫プロジェクト」の一環として、阿寒摩周国立公園のビューポイントの一つである雌阿寒岳・オンネトー地区における自然環境保全と両立した利用の推進のため、足寄町が整備を進めるオンネトー国設野営場休憩舎の業務の一部を担う、事業者の公募を予定しております。

 当観光協会と協力して運営をしていただける事業者の公募に先立ち、広くアイデアやご提案をいただき、公募条件の整理等に役立てることを目的として、企業をはじめとする民間事業者の皆様との対話を実施します。

 

1.目的

 阿寒摩周国立公園は、千島火山帯の活動によって形成された阿寒・屈斜路火山群と、カルデラ湖や火山性堰止め湖等の湖沼、火山活動と密接に関連して生じた北方針葉樹林及び北方針広混交林が織りなす豊かな原生的景観を風景形式とした、我が国を代表する傑出した自然風景地であることから、昭和9年に国立公園として指定されています。

 雌阿寒岳・オンネトー地区は、阿寒摩周国立公園の西側の位置し、日本百名山の一つで今なお噴煙を上げる活火山の雌阿寒岳(ポンマチネシリ、阿寒富士等)、山麓に広がるアカエゾマツ原生林、火山性の成分が流れ込み原生林を移す湖「オンネトー」や、国内有数の硫化水素泉の雌阿寒温泉、国の天然記念物で陸上最大級のマンガン酸化物生成現象がみられる「オンネトー湯の滝」など、阿寒摩周国立公園の特徴である火山・森・湖が織りなす広大な景観が凝縮した地域となっています。

 昭和40年代、雌阿寒温泉にはユースホステルをはじめ4件の温泉宿がありましたが現在は1件のみの営業となっています。オンネトー地区には、平成9年までオンネトー国設野営場に併設し、足寄町立オンネトー青年の家があり、林間学校など多くの宿泊者・登山者を受け入れるとともに、当地の利用案内、食事や休息、荒天時の避難スペース、入浴などのサービスを提供していました。その後青年の家は廃止され、足寄町所有で観光協会が運営するレストハウス“オンネトー茶屋”に宿泊・入浴を除くサービスが引き継がれていましたが、平成30年に施設の老朽化と現地にて管理業務を担っていた事業者の高齢化に伴い閉鎖となっています。

 環境省が推進する「国立公園満喫プロジェクト」を受け、当地における自然環境保全と利用の在り方を検討する地域住民の有志組織「オンネトーの魅力創造委員会」の提案を受け、足寄町にて当地の利用拠点施設としてオンネトー国設野営場内に休憩舎の設置を進めています。オンネトー国設野営場は、環境省自然公園等施設技術指針の野営場における1-B型(自然環境の保全に特に配慮が必要で、キャンプサイトに一般車両の乗り入れができない。当野営場はフリーサイト)の野営場で、近年は美しいロケーションのなかで、食・住を自ら創意工夫し楽しまれるソロキャンパーや、登山・トレッキング等を楽しまれるアドベンチャートラベルの利用者に人気で、今後もフリーサイトや当地の静けさ等の魅力を活かした運営が期待されています。

 休憩舎の運営にあたっては、足寄町から当観光協会が野営場の管理運営と一体的に受託し、公募により運営を行う民間事業者を誘致する方針としています。

 本サウンディング型市場調査(以下、「市場調査」とする)では、今後実施を予定している民間事業者の公募に先立ち、休憩舎運営に係る公募側および参加者側の諸条件について整理することを目的として、企業をはじめとする民間事業者との対話を実施するものです。

 なお、運営事業者は本市場調査の実施後、公募により選定する予定です。

※本市場調査においては、事業者との対話を「サウンディング」として表現します。

 

2.対象施設等の概要

 別紙1 対象施設概要 (5.1MB)資料4 雌阿寒岳オンネトー地区概要 (674.4KB) 参照

(1)所在地

 北海道足寄郡足寄町茂足寄 国有林内 オンネトー国設野営場内

(2)休憩舎建設面積

 200㎡ 

 休憩スペース、展示室、受付、厨房、控室、トイレ(男1・女1・多目的1)シャワー室2、物置、テラス

参考:オンネトー国設野営場施設概要

 オンネトー国設野営場 事業執行者 林野庁十勝東部森林管理署・足寄町

 (資料1 環境省自然公園等施設技術指針  野営場(2.1MB) Ⅰ-B型野営場)

 区域面積 14,999.28㎡、

 利用面積 9,300㎡

 〇十勝東部森林管理署設置施設

  管理棟129㎡<管理人室、物置、男女・多目的トイレ(水洗・汲み取り)>

  炊事棟、フリーサイト(約100張)、野外炉17基、屋外テーブルベンチ15式

  駐車場:普通車110台(未舗装4,400㎡、登山者駐車場としても利用)

      駐車場入口に雌阿寒岳オンネトー登山口が位置している。

 〇足寄町設置施設

  休憩舎、旧オンネトー茶屋(閉鎖中)、水道施設

(3)土地建物の権利状況 

 ・オンネトー国設野営場(管理棟他)は十勝東部森林管理署が設置し足寄町が管理受託

 ・野営場内の休憩舎は足寄町が設置、敷地は足寄町が十勝東部森林管理署より借り受け

(4)法令による土地利用の制限

 ・自然公園法 国立公園第2種特別地域(オンネトー国設野営場内)

 ・森林法 国有林内(オンネトー野営場内は保安林ではない)

(5)現況

 令和2年度基礎工事、令和3年度本体工事12月竣工予定、令和4年度6月供用開始予定

(6)その他

 接道:道道オンネトー線(冬季閉鎖路線12月~4月)

 

3.全体のスケジュール

令和3年10月19日(火) 実施方針の公表

令和3年10月19日(火)~10月29日(金)  現地見学会の参加申込期限

令和3年11月 1日(月)~11月 2日(火)  現地見学会の開催

令和3年11月 1日(月)~11月10日(水)  サウンディング参加申込期限

令和3年11月12日(金)  サウンディング実施日時及び場所の連絡

令和3年11月18日(木)  サウンディングの実施

令和3年11月19日(金)  サウンディングの実施予備日

令和3年11月末       実施結果概要の公表

 

4.サウンディングの内容

(1)対象事業者等

 休憩舎運営における事業の実施主体となる意向を有する法人又は法人のグループ等とします。なお、サウンディングの応募にあたっては、6.留意事項(4)当該調査実施後における事業者公募に向けた基本事項 に留意してください。

 また、次のいずれかに該当する場合はサウンディングの対象事業者としません。

①会社更生法(平成14 年法律第154 号)の規定に基づく更正手続開始の申立て、又は民事再生法(平成11 年法律第225 号)の規定に基づく再生手続開始の申立ての事実がある者にあっては、当該申立てに基づく更正手続開始の決定又は再生手続開始の決定がされている。

②法人等の役員に破産者、法律行為を行う能力を有しない者、又は現に禁固以上の刑に処せられている者がいる。

③法人等の役員又は経営に事実上参加している者に、暴力団による不当な行為の防止等に関する法律(平成3 年法律第77 号)第2 第2 項に規定する暴力団の関係者又は暴力団の関係者と密接な関係を有する者がいる。

(2)項目 

 主に以下の項目について意見を募集します。併せて、当該事業用地のポテンシャルや市場性など今後の公募において参考になる事項についても意見を募集します。

 なお、対話の所要時間は1グループあたり1時間を目安とし、非公開で実施します。対話に参加できる人数は1グループあたり3人とし、説明資料が必要な場合は持参して頂きます。

<提案>

 ①運営のアイデアに関する提案

 ➤ 実施内容、運営の方法や体制に関する提案

  (当地の魅力、利活用の方針、利活用方法等)

 ➤ 国及び地方公共団体の施策の方向性を踏まえた提案(SDGs、地域貢献、環境対策等)

 ②事業の対象範囲、事業期間等の諸条件に関する提案

  (周辺施設との関り、事業期間、コロナ対策、地域事業者との連携等)

<意見>

 ③事業化に向けた課題・不足しているインフラなど

 ④その他、実施にあたって観光協会や行政に期待する支援や配慮してほしい事項

 

5.手続き

(1)現地見学会の開催

 当該施設の概要等について、サウンディングへの参加を希望する事業者向けの現地見学会を実施します。参加を希望する方は、期日までに下記申込先へ、参加者全員の氏名(1グループ5名まで)、所属企業部署名(又は所属団体名)、電話番号、参加希望日時(第3希望まで)を明記の上、電子メールにて連絡して下さい。なお、件名は【現地見学会参加申込】として下さい。

①申込受付期間

 令和3年10月18日(月)~10月29日(金)午後5時

②申込先

 「9.問い合わせ先」のとおり

③開催期間

 令和3年11月 1日(月)~11月 2日(火)の10時から15時

④会場

 足寄町茂足寄国有林内 オンネトー国設野営場 新休憩舎

⑤その他

・現地見学会は参加希望者ごとに開催し、質疑時間を含め1時間程度とします。

・対象地は足元が悪い場所があるため、歩きやすい靴や服装で来場して下さい。

・質疑のみの場合、WEB会議システムでの対応も可能です。希望される場合は、電子メールにその旨記載して下さい。

(2)サウンディングの参加の申し込み

 サウンディングの参加を希望する場合は、別紙2 エントリーシート (16.6KB)に必要事項を記入し、件名を【サウンディング参加申込】として、申込先へ電子メールにて提出して下さい。

①申込受付期間

 令和3年11月 1日(月)~11月10日(水)午後5時

②申込先

 「9.問い合わせ先【受付】」のとおり

③その他

・現地見学会に参加されなかった者も申込み可能です。

(3)日時及び場所の連絡

 サウンディングへの参加申込をしたグループの担当者あてに、実施日時及び場所を電子メールにて連絡ご連絡します。希望に沿えない場合もあることを予め了承願います。

(4)サウンディングの実施

①実施期間

 令和3年11月18日(月)午前10時~午後5時

 <予備日 令和3年11月19日(火)午前10時~午後5時>

 所要時間  1グループにつき1時間程度

③会場

 足寄町役場 会議室(予定) 北海道足寄郡足寄町北1条4丁目48番地1

④実施者

 特定非営利活動法人あしょろ観光協会、足寄町(予定)

⑤その他

・サウンディングは参加事業者のアイデア及びノウハウ等知的財産保護のため個別に行います。

・サウンディングの実施に際して、説明のために資料が必要な場合には、提出分として4部提出してください。

(5)結果の公表

 サウンディングの実施結果については、観光協会ホームページ等で概要の公表を予定しています。なお、参加事業者の名称及び知的財産に係る内容等は公表しません。また、参加事業者のノウハウ等知的財産に配慮し、公表にあたっては、事前に参加事業者へ内容の確認を行います。

 

6.留意事項

(1)参加事業者の取扱い

・サウンディングへの参加実績は、今後の事業者公募における評価の対象としません。

(2)費用負担

・事前説明会・現地説明会及びサウンディングへの参加費は無料とします。

・事前説明会・現地説明会及びサウンディングへの参加に要する費用(旅費等)は、参加事業者の負担とします。

(3)追加対話への協力

・本サウンディング終了後も、必要に応じて追加の対話(文書照会含む)やアンケート等を実施することがありますのでご協力をお願いします。

(4)当該調査実施後における事業者公募に向けた基本事項 ※資料2 (3.1MB)資料3 (1.4MB)をご参照下さい。

①基本方針

・当国立公園のテーマは「日本最大のカルデラ地形、火山・森・湖が織りなす広大な景観」である。

・原生的な自然とそこに息づく文化を感じることができる公園として、これら風致景観の保全と適切な自然体験を推進する。

・自然体験の推進にあたっては、豊かな自然環境及び自然資源の保護を大前提とした上で、安全・安心や持続可能性を重視する。

・滞在空間の整備にあたっては、自然と調和した質が高く居心地のよい空間を目指す。

・国立公園としてのブランド力の向上とバリューアップを図ることにより、自然環境の保全や地域活性化に寄与する。

・アイヌ文化をはじめとした世界に誇る自然との共生の文化を発信する拠点として、持続可能な観光(サスティナブルツーリズム)を推進する。

・オンネトー地区については、「時間の止まる湖 オンネトー」をコンセプトとし、手つかずの自然景観を最大の魅力としており、今後もこの優れた自然景観を保全する方針で、利用を推進する。

・地域の文化を大事にしながら、「脱炭素」「循環経済」「分散型社会」など持続可能な地域づくりを目指す。

・オンネトー地区は、足寄町市街地区と距離があり、双方の経済的なつながりや発展に努める。

②事業方式

・観光協会からの委託業務を予定

③応募資格

・事業の実施主体となる意向を有する法人又は法人のグループ等

・事業の実施に必要な免許、知識、経験・実績、資力、信用及び技術を有していること。

 ※本サウンディングの結果により、公募条件を公募要領に記載する。

 

7.別添資料

  (令和3年2月改定・阿寒摩周国立公園満喫プロジェクト地域協議会)当施設はP.52 ON-1

 

8.問い合わせ先

【受付】

連絡先 : 特定非営利活動法人 あしょろ観光協会 事務局 伊藤

所在地 : 北海道足寄郡足寄町北1条1丁目

電話  : 0156-25-6131

E-mail  : takayuki-ito@ashoro-kanko.jp

 

【施設の問い合わせ】

連絡先 : 足寄町役場経済課商工観光振興室 村石・門野

所在地 : 北海道足寄郡足寄町北1条4丁目

電話  : 0156-28-3863

E-mail  : syoukou@town.ashoro.hokkaido.jp