本市では、パークマネジメント推進方針に基づき、橘公園のさらなる魅力向上に向けて、旧西部公園事務所及びその周辺への効果的な民間活力導入の検討を進めています。
このたび、橘公園の一部を利用して、一定期間、飲食・物販サービスの提供や地域交流イベント等を実施し、収益性や事業の有効性、地域ニーズを把握し、Park-PFIの導入に向けた諸条件の整理等を行うため、市と連携して社会実験を実施していただける事業者を募集します。
募集の概要
橘公園について
橘公園(旧明津公園)は、当地区の急速な市街化の進展に伴って整備した近隣公園です。高津区南東部の住宅街に位置し、その周辺に市立子母口小学校や東橘中学校、保育園などが立地するとともに、尻手黒川道路に隣接する立地特性を踏まえ、近隣住民をはじめ誰もが使いやすく、安全・安心な地域のオアシスをコンセプトに整備しています。
園内には、豊富な緑に囲まれて池や流れ、自由広場があり、多くの遊具が設置されており、春は桜、夏場は水遊び、秋はどんぐり拾いなど、季節を感じながら楽しむことができます。
旧西部公園事務所について
旧西部公園事務所は、昭和55(1980)年3月に建築された鉄筋コンクリート造2階建て、延べ床面積約380平方メートルの事務所棟です。高津区、宮前区を所管する公園管理事務所として使用されてきましたが、平成22(2010)年の道路公園センターの再編整備に伴い、事務所機能を移転しました。
その後、平成29(2017)年から、その一部を地域利用スペース等として開放していますが、開放日が限定的であるなど、あまり利用が進んでいない状況となっており、地域からも、有効活用を希望する声が上がっています。また、事務所周辺エリアについても、樹木がうっそうと繁茂しているなどの理由から、安全面、防犯面における対策が地域から求められています。
(参考)旧西部公園事務所の利用状況
現在、川崎市公園緑地協会の緑のボランティアの活動・交流の場として利用されています。
(活動内容)
場所:旧西部公園事務所1階及び倉庫など(下図点線の範囲)
日時:毎週水曜日・土曜日・日曜日の午前9時~午後4時
内容:打合せスペース貸出、図書閲覧スペース、普及啓発パネル展示、広報誌配付 等
(参考:旧西部公園事務所概要)
建設年月:昭和55(1980)年3月
構造:鉄筋コンクリート造2階建て
建築面積:1階220.54平方メートル/2階159.28平方メートル
社会実験の対象エリア
社会実験エリアは、旧西部公園事務所及び周辺広場(下図赤枠のエリア)とします。
(参考:対象エリア平面図)
求める提案内容
今後の旧西部公園事務所への便益施設等の誘致や恒常的な地域交流イベント等の実施に向けた効果検証のため、次の視点を踏まえた、公園緑地のオープンスペースのポテンシャルを活かした柔軟かつ自由な提案を求めます。
ア 公園利用者の利便性の向上や公園サービスの質の向上につながるもの
イ 地域コミュニティの拠点としてさらなる賑わいや憩いの創出につながるもの
(提案例)
・移動式飲食・物販店舗の設置、広場のオープンテラス化、子育てイベントや体験教室の開催 など
応募資格
社会実験の実施希望者は、本実施要領に定める実験の趣旨及び内容等を十分に理解し、かつ、提案事業を自ら実施する意思と能力を有する法人格を持つ民間事業者(NPO法人その他の団体を含む)又はそのグループとします。なお、業種、業態は問いません。
実施期間
社会実験の実施期間は、令和3年5月~8月のうち1日以上1箇月以内を基本とします。土日及び祝日のみの事業実施も可能とします。
ただし、公園の利用状況や各社会実験実施者間の日程調整の状況等により、実施期間が変更となる場合がありますので、ご了承ください。
実施に向けたスケジュール
本社会実験のスケジュールは、次のとおりです。
日程
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内容
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令和3年3月29日(月曜日)
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実施要領の公表
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令和3年4月12日(月曜日)
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質問受付期限
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令和3年5月28日(金曜日)
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提案受付期限
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提案受付後~(随時)
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・提案内容の確認
・実施に向けた事前協議
(日程調整やエリア設定など)
・実施に向けた手続き
(公園内行為許可申請など)
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令和3年5月
(実験開始後は随時)
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実施内容の公表(予定)
(事業者名、実施内容等)
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令和3年5~8月
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社会実験の実施
(左記の期間のうち提案のあった期間:上限1月)
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事業実施終了後2週間以内
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実績報告書の提出
(必要に応じてヒアリングを実施)
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現地見学について
本社会実験の対象エリア及び旧西部公園事務所について、現地見学を希望される場合は、以下の問合せ先までご連絡ください。日程等を調整のうえ、個別に対応させていただきます。
《問合せ先》川崎市建設緑政局総務部企画課みどり活用担当
TEL:044-200-0232 / メール:53kikaku@city.kawasaki.jp
(留意事項等)
・参加者は、1民間事業者・団体あたり原則2名まででお願いします。
・見学当日は、本実施要領は配布しませんので、各自持参してください。
質問の受付
本社会実験に対する質問を次のとおり受け付けます。回答は、川崎市ホームページに公表いたします。複数社で提案を行う場合には、代表者が質問を取りまとめて行ってください。
申込書類 様式1「質問書」(DOCX形式,19.38KB)又は任意の様式
受付締切 令和3年4月12日(月曜日)まで
提出方法 メールの題名を「橘公園社会実験質問書」とし、以下のメールアドレス宛てに送付してください。
提出先 川崎市建設緑政局総務部企画課みどり活用担当 宛て
メール:53kikaku@city.kawasaki.jp
その他 いただいた質問内容及び回答は、順次、川崎市ホームページに公表します。
提案受付方法
社会実験の実施希望者(以下「提案者」という。)は、社会実験として実施したい事業内容について、市が指定する様式に基づき提案書類を作成し提出してください。
提案書類
・社会実験提案概要書(様式2)(DOC形式,192.00KB)
・提案の詳細(任意様式)
提案の詳細な内容について、本社会実験の趣旨を十分に理解したうえで作成してください。
イラストやイメージなどを用いてわかりやすく簡潔に作成してください。
提案期限
令和3年5月28日(金)まで
(持参の場合の受付時間は、午前8時30分から午後5時15分(平日のみ。土曜日、日曜日及び祝日の受付不可)までとします。)
提出方法
提案書類は、データをメールで送付いただくか、CD-Rに保存し持参又は郵送してください。(紙での提出は不可とします。)
提出先
・メールの場合
メールの題名を「橘公園社会実験提案」とし、以下のメールアドレス宛てに送付してください。
川崎市建設緑政局総務部企画課みどり活用担当 宛て
メール:53kikaku@city.kawasaki.jp
・持参又は郵送の場合
〒210-0007 川崎市川崎区駅前本町12-1川崎駅前タワーリバークビル17階
川崎市建設緑政局総務部企画課みどり活用担当 宛て
事前相談
市は、提案者の求めに応じて、申請に係る提案書類作成のための事前相談を受け付けます。
《問合せ先》川崎市建設緑政局総務部企画課みどり活用担当
TEL:044-200-0232 / メール:53kikaku@city.kawasaki.jp
事前協議
・提案書類について、市が内容の確認のため、提案者にヒアリングを実施します。
・提案内容の確認後、市は、提案者と社会実験の実施に必要な条件や実施期間等を調整するため、事前協議を行います。
・社会実験の実施にあたっては、旧西部公園事務所の有効活用に向けて幅広い可能性を検証するため、複数の提案者の実施希望期間が重なった場合、重複している期間において、各提案者の提案内容を踏まえて、複数の提案者に社会実験を実施していただけるよう実施内容や日程を調整させていただきます。
・実施にあたって、旧西部公園事務所内の利用を希望する場合は、現在の利用に支障のない範囲で、調整いたします。
社会実験の実施
公園内行為許可の申請
提案者は、提案の内容及び事前協議により取り決めた事項に基づき、社会実験の開始2週間前までに、川崎市都市公園条例第3条に規定する「公園内行為許可申請書」(様式5)(XLS形式,32.00KB)を提出し、許可を受けていただきます。
なお、川崎市都市公園条例に定める手数料、使用料は免除とします。
社会実験の実施
・社会実験の実施にあたって、事前協議後、社会実験実施者として決定した者については、その団体名、提案内容等を公表します。
・公園内行為許可書の交付を受けた社会実験実施者は、許可書に記載された許可条件及び提案内容、事前協議により取り決めた事項を遵守し、社会実験を実施することとします。
・飲食などのサービス提供に伴う収益は、社会実験実施者に帰属するものとします。
・社会実験実施者は、実施中に発生したゴミ等は各自で処分していただくとともに、利用エリア及び周辺の清掃等を行うなど、公園内の美化にご協力いただきます。
・実施にあたっては、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策を十分に行ってください。
・社会実験終了後は、社会実験実施者が自らの費用負担において、使用前の状態に原状回復を行ってください。
川崎市が行う公園利用者等ニーズ調査(アンケート調査を予定)への協力
社会実験実施者は、本社会実験に併せて、市が実施する旧西部公園事務所の有効活用に向けたニーズ把握等のためのアンケート調査にご協力いただきます。
作業内容は、市が作成したアンケートの依頼及び回収、とりまとめです。
社会実験の中止
許可条件に反するなど、社会実験の目的から逸脱し、市から再三の警告等が発せられても改善は見られない場合は、社会実験を中止することがあります。
実績報告
実績報告書の提出
社会実験期間が終了した後、社会実験実施者は、速やかに社会実験の実績報告書(任意様式)を提出してください。なお、次の項目を必須事項として記載してください。
ア 社会実験実施者名
イ 社会実験の名称
ウ 社会実験の内容
エ 事業を実施した日数
オ 実施日ごとの利用者数
カ 実施日ごとの売上げ(売上内容の内訳がわかるように記載してください。)
キ 実施に要した費用(費目ごとの内訳がわかるように記載してください。)
ク 告知や周知内容等
ケ 利用者ニーズ調査の結果
コ 実施した事業に関する課題など
サ 旧西部公園事務所の有効活用に向けた課題など
シ 民間活力の導入に対する意見、要望など
ヒアリング調査
実績報告書の内容を基に、必要に応じてヒアリングを行います。
なお、ヒアリングの日時、場所については、実績報告書の提出後に調整いたします。
実績結果の公表について
社会実験の実施結果について、社会実験実施者と協議の上、内容の一部を公表します。
なお、「川崎市情報公開条例」に基づく公文書開示請求があった場合は、実施者に事前に連絡の上、条例に定める範囲において、公開する場合があります。
今後の予定
本社会実験の実施により、地域ニーズの把握、公募条件等の整理を行い、旧西部公園事務所及びその周辺へのPark-PFIの導入に向けた具体的な検討を行います。
その他
社会実験の実施にあたって、留意事項等の詳細については、実施要領(PDF形式,1018.73KB)を御確認ください。
担当部署及び問合せ先
川崎市建設緑政局総務部企画課みどり活用担当 藤井、栗林
〒210-0007 川崎市川崎区駅前本町12-1川崎駅前タワー・リバークビル17階
TEL:044-200-0232 / FAX:044-200-3973
メール:53kikaku@city.kawasaki.jp
実施要領、様式など